今朝のわが家の花(12月23日)

 シクラメンの花は、年末年始の花になりましたね。
そのシクラメンについて枕草子風に書いてみると、
冬の花はシクラメンがいい。
真綿色したシクラメンも、ピンクのシクラメンもいい。
男性がシクラメンの鉢植えを持って雑踏の中を急ぎ足で歩いている姿もなかなかいい。
豪華に咲いているシクラメンもいいが、次の開花を待つ蕾に大いなる可能性を感じるのはさらにいい。
やや円形の葉がうねりながら広がっているのもいい。
白い斑が入っている葉は、少しの悲哀を感じてさらにいい。
シクラメンは豪華と少しの悲哀を感じられるところがいい。
画像

 シンビジュウムの蕾です。わが家で育てているものです。蕾の数はそれほど多くはありませんが、家で育てて咲かせることができるようになったときは大変に嬉しかったものです。蕾の先端が少しピンク色に染まり始めていますね。さて、どんな花になるか、開花したら紹介したいですね。蘭が庶民の花になるまでには苦労があったといいます。海外から輸入していた時代から、国内で培養によって大量に生産される時代へと、美しいものを身近に置きたいとの願いが、この困難を乗り越えさせた原動力になったのでしょう。
画像

 正式名称はディセントラ・エクシミア。
別名はヒメケマンソウとか、アメリカコマクサといいます。
わたしはケマンソウが大好きです。かつて、ケマンソウをアップした時に、次のように書きました。

夏の太陽が容赦なく照りつける昼下がり。暑さに閉口しながらもどこかに希望が湧いてくるような時間帯。少年の頃、私はこの時間帯が大好きだった。川遊びに行きたい一心だから暑さも大切な要素で、けだるさを感じているような気分は全くない。そんな少年の目に飛び込んでくるのは、きまってケマンソウの花だった。暑さが似合う花だと感じた。蒸し返す大地のきわに赤い提灯を並べたようなケマンソウが咲いていると、夏祭りの太鼓や鉦の音が体内に届いてくるような感覚を得た。さあ、川遊びに行って魚をたくさん獲ってこようとする少年の気迫に適う花のように感じた。

今は、季節は冬です。ギラギラする太陽はありませんが、ケマンソウはその可憐な花を咲かせて、私に懐旧の情をもたらします。よく似た花のコマクサは高山植物の女王と言われます。花の形が馬の顔の形に似ていることからコマクサ(駒草)と名付けられました。その風情がこのディセントラ・エクシミアの花にもあります。
画像

 これはセンリョウです。マンリョウというよく似た植物もあります。ともに今は亡き母が愛した花です。花というよりは、この赤い実が好きだったのです。赤の反対色は緑ですから、赤と緑の対照をもったセンリョウは対比の美をもっているとも言えます。母はその対比の美を好んでいたのかもしれません。冬季は、ポインセチアやヒラギモドキなど、赤と緑の対照をなす植物が好まれているようです。ぜなのでしょうね。花屋さんの店頭がこの時期、にぎやかで豪華な雰囲気が感じられるのも、そんな理由があるからなのでしょうか。四季を通して、それぞれの季節にふさわしい色合いがあるように感じられます。
画像





この記事へのコメント

popo
2008年12月24日 00:41
こんばんは~舟守さん
色んな花たちと見せて下さりありがとう~

シクラメンは、そう蕾が下からもち上がってくるところが何とも言えずにその姿も好きです。
シンビジュウムお家で咲かせられるなんて、難しいのに~優しい気持ちで接しているからでしょうね。
ヒメケマンソウにそんな少年時代の思い出があったんですね~。話して下さってありがとうございます。
今寒い季節に、こんな可憐な花が咲いているなんて、
素敵です。
それから、センリョウでしょうか。私の思い違いでしたら、ごめんなさい~
実が葉の下につくのは万両、実が葉の上につくのは千両と思っていました。お母様がお好きだったんですね~。可愛い赤い実が輝いています。
うち庭でも、どんどん増えて、可愛い赤ちゃんが沢山出ています。鳥のお土産と私は、思っています♪
いいクリスマスをお迎えくださいね。

もう今日はイブですね~ちょっと早いけど、メリークリスマス!
aioまま
2008年12月24日 11:12
今日はクリスマスイブですね。
いくつになっても何となく華やぎを感じます。
綺麗な花をたくさん見せて頂け嬉しいです。
いつもながら見事な文章に引き込まれ読み進めています。
文才は知識と教養に支えられてからのこそ。
凡人の私には不可能なことです。

素敵な宵をお過ごし下さいね。
シンシアK
2008年12月24日 18:20
こんばんは、舟守さん。
素敵なお花ばかりですね!我が家のシクラメンと同じ色ですね、これは♪
今ちょうど花芽を切らしてしまいましたが・・・
まあるくてかわいい葉っぱですよね♪
シンビジュウムの蕾を付けさせるなんてすごいです。さぞかし嬉しかったでしょうね。蘭は豪華で美しく、花の命も長いので喜ばれますよね。
センリョウ、マンリョウは大変縁起のいい植物ですが、お母さまの思い出もおありとの事。この時期は毎年思い出に浸ってしまいますね。
赤と緑の対比の美しい本当に調和のとれた姿をしていますね・・・冬の植物は大変色鮮やかなものが多いですね。雪や氷の白い世界と、凛とした透きとおった空気の中で、最も美しく輝けるようにとまるで神様がしかけたかのようです・・・
舟守
2008年12月24日 22:55
popoさん、ひとつひとつの花に丁寧にコメントを書いてくださり本当にありがとうございます。
真摯で、誠実なpopoさんのお人柄が如実に感じられるコメントでした。
センリョウについては、確かに葉の下に実が着いているように見えますね。実際には葉の上に実を持っているのですが実が重すぎて頭を垂れすぎて葉の下に実があるように見えていますね。紛らわしい写真になってしまいました。
ところで、popoさんの庭には、鳥たちのお土産で、センリョウやマンリョウの発芽が、いたるところに見られるようですね。生命の誕生がたくさんあるということはpopoさんのお家が繁栄している証ですよ。本当に素敵なことです。
ますますお幸せになられることを祈っています。

舟守
2008年12月24日 23:15
aioままさんのお褒めの言葉に、私は嬉しすぎて転倒しそうになりましたよ。そして、聞きなれないお言葉に、私の魂は悴(かじか)んでしまいました。
「綺麗な花をたくさん見せて頂け嬉しいです。いつもながら見事な文章に引き込まれ読み進めています」
こんな激励を耳にしながら毎日を過ごすことができたら、人間は幸せですね。人は信頼する人に温かな眼差しを注がれると、その人に応えたいという強い願望が体を貫くものです。
世界の子どもたちが皆、誰かに見守られる喜びを感じながら大きく成長できるといいですね。
舟守
2008年12月24日 23:55
シンシアKさん、こんばんは!
「我が家のシクラメンと同じ色ですね♪」とのご指摘に感動しました。光栄なことです。
「シンビジュウムの蕾を付けさせるなんてすごいです。さぞかし嬉しかったでしょうね。蘭は豪華で美しく、花の命も長いので喜ばれますよね」
蘭の花は美しいし長持ちだから、贈呈品には最適ですね。ところで、こんなことがありました。
蘭を北海道の方に贈ってあげようとしたら、お店の人に、「北海道には送れないんです。氷点下の地域なので花をお届けする前にだめになってしまいます」ということだった。もう一軒、花屋さんを訪ねて同じ注文をしてみましたが、やはり同じ事を言われました。
「冬の植物は大変色鮮やかなものが多いですね。雪や氷の白い世界と、凛とした透きとおった空気の中で、最も美しく輝けるようにとまるで神様がしかけたかのようです」との感想に通じるのでしょう。
冬の寒さの中で開花することの難しさを感じました。同時に、寒い地域で咲く花たちの素晴らしさも感じ取りました。
コメントありがとうございました。







rerere
2008年12月28日 19:17
クリスマスの花 と言えば
ポインセチアと、シクラメン。。。

最近は、ミニシクラメンも、よく見かけますよね。
上手に育てると、年を越し、翌年も咲くとのこと。
・・・ワタシには、無理でしたが。。。

ところで、クリスマスが終わったら、途端に慌しくなりましたね。
今年は いっぱい、お世話になりました。
良いお年をお迎えくださいね。
舟守
2008年12月28日 21:33
rerereさん、真心こもるお言葉、本当にありがとうございます。こちらこそ、たくさんの楽しき思いをいただきました。よき思い出となりました。感謝します。

心に花を咲かせて、来る年も、楽しく元気な毎日をお過ごしください。

この記事へのトラックバック