カジカ蛙の岸辺

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zoom RSS 冬牡丹よ! 光を吸え!

<<   作成日時 : 2009/02/14 21:28   >>

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 神代植物園に展示された冬牡丹です。
古来、美しい人の姿を形容する言葉として「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言いました。
うまいこと表現するなぁと感じます。
確かに牡丹は美しい人が座っているように感じますね。
色白の美人の姿を、どうぞ感じ取ってください。

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 私が牡丹に見入っていると、七十代と思われるご婦人が
「今が一番きれいなときですね」と声をかけてきました。
「そうですかぁ!いい時に来られました」と、内心得したような気分で答えると、
ご婦人は、「行いがいいからでしょうね」と想像もしなかった言葉をかけてくれました。
短い言葉のやり取りでしたが、妙に心に残る言葉となりました。

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 華やかな花にばかり注目していてはいけないと、
屈んで花の下のほうに目をやると、葉の奥に見え隠れする幹が見えます。
花に近い位置の幹は赤々とし、根に近づくに従って黒々とした比較的細い幹が見えます。荒々しくて、力強くて、情熱的な木肌です。この幹があるからこそ豪華な花を結び、絢爛を極めるのだろうと納得しました。

 よく見て感じたことです。
冬牡丹は決して夏の牡丹に見劣りはしないということを。
しかし、違いがあるように感じるのは、冬と夏の太陽の光の強さの違いが、花に違いがあるかのように感じさせるのではないかという結論を勝手に出しました。
むしろ牡丹に聞いてみればいいのでしょうが、容易に回答が得られない。

松尾芭蕉は「松のことは松に習へ」とまで言っているのだが、私は牡丹からまだ何も学べない。
時間をかけて牡丹から学んでみようと決意した、と日記に記した。…2009年2月11日。

2月14日、私は思い立ったように神代植物園に行ってきました。なんと牡丹の花はほとんど崩れ落ちていました。ご婦人の言葉の意味を改めて考えてみました。花の命は長くはないのです。邂逅は偶然ではないのです。ゆえに邂逅を大事にし、感謝しなければならないと思いました。結局、牡丹に学ぶ機会を夏に移さねばならなくなりましたが、その時私は成長していなければならないと、深く、感じました。



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜舟守さん★

そうでしたか〜2度も行かれたんですね〜
同じ花が散っていたんですね〜3日位の短い花の寿命だそうです。
命が短いからこそ、花が美しいんでしょうね。
私もちょうど綺麗な姿を観て参りましたが、実は600本あるうちの3分の1位が咲いていてしかもちょうど綺麗な一瞬のものはその半分位でした。

美しい一瞬を見てあげられてよかったですね〜
舟守さんが再度足を運ばれたことで、私も花の命のはかなさもわかりましたし、その一瞬に出会うことの喜び幸せを改めて感謝したいと思いました。
そうそう、私は白の冬牡丹、綺麗な一瞬を逃してしまったんです。
お陰様でこちらで白の牡丹のお写真拝見させていただいています♪
どうもありがとう〜

popo
URL
2009/02/16 02:32
牡丹というと、子どもの頃、庭に咲いていて、よく学校へ持って行きましたね。大きな花が自慢でした。
何年かして、花が小さくなってどうしたのかと思ったものです。「肥料をやり忘れちゃったから」という親の言葉を聞いて、自慢の大輪は世話をする人がいて得られていたんだと知った次第です。
ねんねこ
2009/02/17 22:00
popoさん、心を込めた長いコメント本当にありがとうございます。感謝します。
ご返事が遅れました。ごめんなさい。
popoさんがおっしゃるように、今回は、花の命の短かさを痛感することになりました。この経験をもとに、たとえどんな花であろうと、また人であろうと、一期一会の思いで、瞬間の出会いを大切にしなければならないということを思い知らされました。
ところで、今回は、popoさんに白い冬牡丹の写真を提供することができて嬉しいかぎりです。白い牡丹の花びらの美しさは格別でしたよ。無垢なるものの美しさを言葉にしようと試みましたが、無理でした。絶句する以外にありませんでした。
舟守
2009/02/19 00:11
ねんねこさん、こんばんは。お久しぶりです。
よくぞご訪問くださいました。ありがとうございます。
庭に牡丹が咲いた時に、それを切って学校に持っていくようにしてくださったお母様の心遣いは粋ですね。最高の情操教育を受けましたね。牡丹が咲いたときに切るのは惜しまれるものです。その花を切って、クラスの皆に見せてあげようとされたお母様のお心が美しいですね。いいお母様です。
そして、大地に養分がなければ花は徐々に小さくなるというお話も教訓的でした。豊かな精神の大地に育ったときに、人も大輪の花を咲かせることができるのでしょうね。
いいお話です。ありがとうございました。
舟守
2009/02/19 00:25
舟守さんお久しぶりです。今日はようやくブログ再開してます。一か月もサボってしまいました。
牡丹が見事ですね。邂逅という言葉が読めなくて辞書でひいたら、「偶然のめぐりあわせ・・思いがけない出会い」とありました。いい言葉ですね。とても心にのこります。
シンシアK
2009/02/28 10:33
お久しぶりです!
お元気にしてらしゃいますか?
4月に息子の治療も終わり、私にも少し気持ちの余裕が出てきました。
舟守さんのお花の写真や温かいコメントに癒されていた当時を懐かしく思っています。
また、お話聞かせてくださいね。
待っています・・・
みやこ
2009/08/08 03:03

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